ももろんさんが下さったお手紙に描かれていたあたる君v
着替え中なんですよっ!お・き・が・えvv
ぎゃあぁぁぁぁーーーーーーっ(>_<) ←落ち着きなさい
文字など勝手に入れて加工してしまいました。
更に勝手に妄想が暴走してしまい、小話など浮かんでしまいました(爆)
ももろんさんありがとうっ!(鼻血を拭きつつ)
真っ青な空を背に、ラムが緩やかに飛んでいた。 柔らかな日差しに自然と表情がほころぶ。 少々(?)音程の外れた鼻歌を歌いながら、ご機嫌な様子で向かうは大好きなあの人の部屋。 「ダーリン、いるかな〜v」 諸星家が見えてきた。 ゆっくりと高度を下げて、2階のあたるの部屋のベランダへ向かう。 だんだんと近づくにつれて、あたるの部屋の中の様子が分かるようになる。 「あ…っ」 一言小声を発して、ラムは空中で立ち止まった。 部屋の中では、ちょうどあたるが着替えをしているところだった。 一緒に暮らしているのだから、あたるがラムの目の前で着替えることなど珍しくはない。 なのに何故か、偶然目に入ってきたその光景にラムの鼓動は速まった。 一旦引き返そうかという考えがラムの頭の中をよぎる。 だけれど足が動かない。 視線を逸らすことができない。 前に進むことも戻ることもできず、ラムはその場で立ち尽くした。 あたるは授業が終わってすぐに教室を飛び出し、ガールハントへ繰り出した。 うるさいラムの奴はまんまと巻いてやった。 そして一通りガールハントコースを回り終えたところで、一旦休憩しようと家へ帰ってきたのだ。 「ちっ、制服のまんまだと動きにくいなぁ。着替えてから出掛けるか。」 ジュースを飲み干してから、2階の部屋へ上がる。 そっと戸を開けて部屋の中の様子を窺う。 誰もいない。 「ラムはまだ帰ってないようだな。よしよし…♪」 いたらくっついてきて、ガールハントの邪魔をされてしまう。 今のうちにさっさと第二ラウンドへ…♪ 制服の白いワイシャツのボタンに手をかけると、上から順に外していった。 ここのところ暑い日が続いていたので、ワイシャツの下には何も着ていない。 ボタンを全て外し終えて肩を外気に晒すと、 服の下に篭っていた熱が取り払われて、一瞬だけひやりとした。 気持ちが良かったので、あたるはそこで少し動きを止めた。 ラムは黙って、あたるの様子を見つめていた。 でも…。 こんな風に見るのは初めてだった。 改めて見るあたるの身体は、自分とは全然違う。 特にスポーツなどやっている訳でもないのに、 無駄な脂肪がついていることもなく、かといって酷く痩せこけていることもない。 うつむき加減の顎から視線を落としていくと、女にはない突起が喉元に浮かんでいる。 首筋から目を滑らせると視界に入るのは、涼しげな鎖骨の窪み。 自分より日焼けした肌の色。 自分より少し広い肩。 思ったより広そうな胸に、今すぐ飛び込みたい衝動に駆られる。 あたるが、止めていた動きを再開した。 ワイシャツを畳の上に落とし、ベルトに手をかける。 その時ふと、強い視線を感じて顔を上げた。 立ち止まったまま、顔だけをベランダの方へ向ける。 「あ、ラム。」 ガラスを透して見えるのは少し離れて宙に浮かぶラムの姿。 髪の碧が空の青に溶け込んで輝いて見える。 あたるはそのまぶしさに目を細めながらベランダに近づき、ガラス戸を開けた。 「ラム、何やってんだ?」 あたるの呼びかけにラムは反応をしない。 ただただふんわりと宙に浮かんでいるばかり。 それでも視線は確かに自分の方を向いている。 もう一度声を大きくして名前を呼んだ。 「ラム!聞いとるのか?!」 「…っちゃっ?!」 やっとあたるの声が耳に届いたのか、ラムはびくっと肩を震わせた。 奇妙な叫び声を上げて、驚きに傾きかけた自分の体の向きを直す。 「ダ、ダーリンッ!」 「そんな所で何しとんじゃ、お前。」 「な、何って、え?!うちは、別に、…その…、」 「何だよ。どもっちゃって。」 「ど、ど、どもっ、なんかないっちゃ!」 「それがどもっとるっちゅーんじゃ。」 あたるが白い目でラムを見つめる。 これ以上しゃべっても自分の立場がますます悪くなりそうで、ラムは言葉をつなげられない。 あたるの冷めた視線が、自分の心の奥を見透かしているような気がして痛かった。 「何なんだ、一体。」 「…何でもないっちゃ。」 少し落ち着いてきて、よかった、今度は普通に言えた、と思いきや。 「じゃあ、その顔は何だよ。」 「え?」 「鏡でも見てこいよ。…お前、顔が真っ赤じゃん。」 「…!!」 (終) |