私は毎日ヤフオクを見ているのですが、そこである日
「うる星やつら2ビューティフル・ドリーマーニュープリント試写会&ミニトークショー」
の招待券という商品を発見したのです。
商品情報を読むと、ゲストに押井監督、平野さん、古川さん、鷲尾さんが来る、と。
おいおいおいおい。
こりゃ行くしかないだろう。
うる星のイベントで、生で古川さんに会える…もうこんなチャンスは二度とないでしょう(多分・涙)。
幸いなことに仕事の方はなんとかなったので、ヤフオクにて招待券を手に入れ、
意気揚揚と出かけて参りました!

今回、かりんさんと一緒に行って参りましたv
東京駅で2時半に落ち合い、話しながらも会場を目指します。
もうとにかく早く会場に着いて、いい席を確保したかったのです!
会場には3時過ぎに着いたかな。
場所は東京、銀座のヤマハホール。
ヤマハ楽器のビルの4階でした。
下は売り場になっているのですが、全然我々と志を同じくするような人に会いません。
トークショーの看板さえもありません。
心配になってヤマハ楽器の受付嬢に聞いたら、イベント自体はちゃんとあるとのこと、
開場時間近くに来ても全員入れますよとのことです。
でもいい席に着きたいので、一応…と思って、会場前の階段に行くと…いました!
我々より早く、3人もの人が並んでました!ちなみに開場時間は6時半です。
その列の最後尾に並んでいた方とかりんさんがお知り合いで、
うる星HPも持っていらっしゃる藤原雄さんでした。
そのまま私らも並んで、開場までずっと雑談をしていました〜。
藤原さんが、昔のうる星のチラシや切抜きなどを持ってみえて、ファイルを見せてもらいました。
それをもとにうる星放映当時のことや、最近のネットでのことやイベントでのことなど語り合っていました(笑)。
長い待ち時間も全然気になりませんでした。
私は普段うる星について語れる人が身近にいないので、この時間がとっても楽しかったです。

開場時間が近づくにつれ、イベントのスタッフが徐々にやってきて、
看板を立てたり受け付けの準備をしたりし始めました。
いよいよだなぁと気分も盛り上ってきます。
開場時刻がきて、受付で招待券と引き換えに、DVDのチラシをくれました。
A5くらいの大きさで、絵はおなじみの逆さのラムちゃんです。
会場に入り、最前列を目指しました。
…座れましたよ、最前列。ほぼ中央です。
舞台上にイスが並んでいて、そこまでの距離が5mくらいだったと思います。
鞄に入れてきた双眼鏡は使わずに済みました。
もうすぐ、30分後には、私の目の前に古川さんがお見えになるのね…(-.-)。oO←陶酔中
会場をきょろきょろ見回してしまいましたが、お客さんはやはり年齢層がけっこう高かったです。
いや私もその内の一人ですがね^^;
仕事帰りと思われるスーツにネクタイ、パソコンが入ってそうな鞄持った人とか。
両親と小学生の娘のご一行様とか。
何だかすごい連帯感の男の人たちとか。ファン仲間らしい。

7時になり、いよいよ始まりました。
まずはトークショーです。
司会はおたっきぃ佐々木さんという若い男の人でした。
熱烈なうる星ファンだそうで、自分で言っていました。
司会の紹介に合わせて、古川さん、鷲尾さん、平野さんが舞台に登場。
そのとき一言ずつ台詞を言ってくれました。
鷲尾さんが「…トランキ…ライザー…?」(どのシーンか分かりますよね(*^_^*))、
古川さんが「にゃははは〜住所と電話番号教えて」
(ゴメン、目が釘付けになってたのでうろ覚え(>_<) でも笑い声は確か)
平野さんが「うち、ラムだっちゃ」(ゴメン、古川さんに目を奪われていて、うろ覚え(>_<))。
鷲尾さんは落ち着いた茶系のお洋服、ロングスカートで、古川さんが白のジャケットにズボン、中は赤い服。
平野さんは髪からスーツから全て金色に輝いていました(笑)。
3人がイスに座るとき、古川さんが何気に平野さんか鷲尾さんの、イスを、こう、引いてくれたのですよぅ////
古川さんってクリスチャンだから、ああいうのもやはり外国風なのかしら…(♯-.-♯)。oO
このときは押井監督はまだ登場せず、声優さんだけのトークショーでした。
で、少ししてから押井監督の登場。
大きな犬の絵のトレーナーにジーパンというラフな格好でした。
この後は押井監督の話なのですが…。
私のイメージでは押井監督ってあんまりこういう人前に出ることがなく、
出てもあんまりしゃべらない人という感じでしたが、この日はすごくよくしゃべってました。
ほとんどずっとしゃべってました。
話の内容自体は良かったのですが、押井さんの話を聞いている間、古川さんを見ることがし辛くて
結局1番のお目当ての古川さんのお姿やお話を聞き足りない感じでした^^;
もっと古川さんの声を聞きたかったなぁ。
えと、トークショーでどんな話をしてくれたのか、私が覚えていることを挙げてみます。
もう既にかなり忘れかけていますが(爆)。順番は私が思いつくままです。



鷲尾さん…私はあまりアニメの仕事をしてなくて、この映画もずっと見てなかったけれど、久し振りに見ました。
古川さん…この作品はすごい作品だった。
平野さん…ラムちゃん役が声優としてのデビュー作で、ベテランの人たちに囲まれていた。
       藤岡さん(夢邪気役)はすごかった。
       うる星の収録はいつも朝10時からで、朝早くからテンションが高くて大変だった。
?…藤岡さんの声は本当にあれは夢邪気の声という感じで、「渡る世間は鬼ばかり」の声とは全然違う。
押井監督…スタジオへの坂が辛かった。
       音響監督の斯波さんの力が大きかった。影の監督という感じ。アニメにとって絵と音は同じくらい大切。
       テレビシリーズの監督は大変。睡眠時間が少なかった。
       スタジオの固いソファで寝た。ロビーのピアノの布に包まって寝るのが贅沢だった。
       いつも絵が出来上がるまでが遅くて声優さんたちに申し訳なかった。絵が5、6割しかできてない段階で
       声を収録してもらっていた。斯波さんや声優さんたちによるところが大きい。
平野さん…うる星の収録には独特の雰囲気があって、絵がない真っ白な画面でも、
       監督の意図していることが予想ができて、演じていた。
古川さん…「大金庫!決死のサバイバル」のときには2人しか出演しないこともあって(※古川さんと神谷さん(面堂))、
       リハーサルなしのぶっつけ本番で収録した。
平野さん…リハーサルのときと本番のときと違うの。面白くて笑いをこらえるのが大変だった。
       千葉さん(メガネ)とかすごかった。リハーサルでは普通なのに、本番では違うの。
古川さん…文ちゃんは収録の途中で横を見るといなくて、隅の方でくくくっ笑いをこらえてたりしたよね。
押井監督…原作がすごい人気作品で、テレビシリーズが始まってしばらくは苦情がすごかった。
       特にあたるとサクラの声が合っていないという苦情が多く、放映直後に電話がきたり、
       スタジオに行くと、机の上に手紙が山になってたりした。
       手紙は始めの2,3行を読むと誉めてくれているのか苦情なのか分かるので、
       誉めてくれる手紙は引き出しにしまって、苦情の手紙はごみ箱に。
鷲尾さん…そんなに苦情がきていたなんて知らなかったわ。
押井監督…鷲尾さんについては斯波さんがすごい気に入っていた。
       鷲尾さんは、斯波さんが呼ばないと来てくれなかった(笑)。
鷲尾さん…(上の発言に対して)そんなことないですよ。
押井監督…原作を読んだ人たちは自分のイメージがあったんだろうけど、苦情が多くて大変だった。
       サクラについては色っぽいお姉さんの声をイメージしていたのに、こんなおばさん声で驚いたのだろう。
       でも、サクラのあのパワーには鷲尾さんくらいの声でないと合わないでしょう。 
       うる星のキャラはみんな裏表がある。クセのあるキャラばかりだから、それを演じるにはやはり実力がないと。
       だから自然とベテランの声優さんばかり集まった。
平野さん…ラムちゃんは裏表ないですよね。
古川さん…斯波さんに呼び出されて、こんなに苦情がきてるけどどうする、替わるかと言われた。
古川さん…こういうナンパな役をやるようになったのはこの作品から。
       それ以前はあごのとがった二枚目役ばかりだったのに。
押井監督…テレビシリーズ始めの頃は大変だった。うまく流れるようになったのは2クール目から。
       それから「何でもあり」になった。
       テレビシリーズの監督はとても大変だったので、うる星以外ではやったことがない。
       この映画を作るときにはもうテレビシリーズの監督も辞めることが決まっていたので、切ない思いもあった。

       このDVDのために久し振りに映画を見直したけど、今見ると冷汗が出る。
       でもあの頃の思いは、若かった頃のものでいい思い出。
       僕は自分の作品は作った後は見ない。
       この映画は自分の願望とか空想をつめこんだ。朝起きたら、自分以外誰もいなくなっていたら…とか、
       ずっと学園祭前日の楽しい時間が続くといいなぁとか。今はもう若くないから、こういう作品は作れない。
       DVDの特典のためにこの作品についての話を収録したんだけど、始めは山崎和男を呼ぼうとしたけど
       彼はそのとき行方不明だったので(笑)、○○を呼んだ。
       フィルムが思ったよりもキレイで、大事に保存してあった。音もできる限りの努力をしてくれて、
       いろんな音源で(※専門用語で私には分かりませんでした・汗)とても良いできになっているので、
       DVD買ってください(笑)。
       DVDの特典の収録では僕は一杯しゃべりました。
司会…千葉さんをもってしても押井監督の話を止められなかったのですか(笑)。※千葉さんも収録に参加した



押井監督の最新作についての話が最後にありましたが、省略(笑)。
トークショーが終わって、みなさんが舞台から去られました。
お名残惜しい…(T_T) 古川さんは会場に向かって手を振ってくれました。

そして試写会になりました。
最前列はちょっと見にくいですね^^;
首は痛くならなかったけど、視界一杯にスクリーンの映像が映るので見づらい。
でも私はこの映画をスクリーンで観るのは初めてだったので(3のRMLから劇場に行ったので)、
とにかく一生懸命見ました。
今まではフィルムコミックとビデオで見ていたのですが、今回スクリーンで見て、また新たな発見がありました。
あぁこんなことが…みたいな。
以前同人誌で、亀の背中に乗った友引町をスクリーンで初めて観たときは圧巻だったというようなことが書いてあって、
テレビ画面や本でしか見たことない私にはピンとこなかったのですが、
今回初めてスクリーンであの亀の背中の場面を観て、あぁこういう感じなのかなぁと感慨深かったです。
それでも私は初見じゃないので、圧巻とまではいかないのですが。
お客さんたちはほとんど静かに見ていました。
が、2人ほどやけによくしゃべる小学生の女児が最前列にいまして、この2人は映画を見ながらよく笑っていました。
彼女たちは初見だったのかもしれません(*^_^*)

試写会が終わったのは9時過ぎでした。トークショーは30分くらい。
もうとってもとっても幸せな一時を過ごすことができました。
幸せでした。
行った甲斐がありました。
こんな20年以上もずっとうる星ファンをやっていて、良かったです。


(終)


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