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「眠りたくないっちゃ…。」
あたるの隣に横たわるラムがそう呟く。
あたるは顔だけラムの方を向き、
「何で?」
とぶっきらぼうに問い返す。
「明日はまた学校あるし、もう遅いから寝ろよ。」
ふわぁ〜…っと大きなあくびを1つ。
「俺も眠いし。お前だってつ…、疲れた…だろ?」
自分の言葉に自分で照れくさくなって、1人で赤面する。
「疲れたっていうか…う…ん…、それは…いいんだけど…。」
あたるの言葉と態度の意味に気づいて、ラムの頬に僅かに赤味がさす。
「ううん、今の時間がもっと欲しいから、だから、うち眠りたくないんだっちゃ。」
ラムもころんとあたるの方へ身体の向きを変える。
そして自分の頬の真下にあるあたるの腕に、子猫のように頬を摺り寄せる。
その仕草と、目の前に覗いているラムの胸元に、あたるは心を奪われる。
「ずーっとこの時間が続いてほしいっちゃ…。」
とろんと閉じそうになる瞼を無理にこじ開けようと、ラムは人差し指でそっと目をこすった。
「だってそうしたら、ずうっとダーリンとこうしていられるから…。」
碧色の髪がさらさらとラムの頬を滑り降りる。
「だから…眠りたくないなぁ…。」

きっと夢よりも素敵な、夢のような今。
眠ったら終わってしまう時間。
次に目を開けたとき、もうダーリンはいないかもしれない。
また他の女のところに行ってしまうかもしれない。
そんなの見たくない。

あぁ、ずうっと眠らなかったら、
ずうっとこのままで居られるのに。
眠りたくない。
明日なんて要らない。


夢なんて見ない。


「ダーリン…大…す…き……」






すやすやと寝息を立て始めたラムを、あたるはぼんやりと見つめていた。
そしてラムの下にある左手で、ラムを自分の方へそっと寄せて、
閉じられた彼女の瞼にそっと口づけた。


(終)


短っ☆ミ
いや、でもこれは物語でもない、一場面の描写ということで、短くてもいいのだ(と自分で納得)。
「眠りたくない」というのは私の口癖です(苦笑)。


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