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何だか最近忙しくて、全然ダーリンと遊べなかったから、
ちょっとイタズラしたくなったっちゃ。



「ふあぁぁ〜・・・。」
うちの隣でダーリンが大きなあくびをしながら歩いてる。
昨夜は遅くまでテンちゃんと遊んでいたみたいだから、ちょっと寝不足なのかな。・・・うちにはちっとも構ってくれないくせに。

そう思うとすぐ隣にいるダーリンに、何かしたくなった。
こっちを見て欲しくなった。
だから。

ダーリンの手を握った。

「うわっ、何だよ!朝っぱらから!」
慌てて手を振り解かれた。
むっ。
「なんだっちゃ、その嫌そうな態度は。」
頬をぷうっと膨らませてダーリンの顔を覗き込むと


心なしかダーリンの顔が赤らんでいるようで。


・・・だめ、やっぱりだめだっちゃ。
そんな顔されたら、もう怒れない。
うちの頬はゆるむばかり。

もう一度ダーリンの手を握った。
「〜ええい、うっとおしー!」
ダーリンがまた抵抗しようとするのを、
「また振りほどいたら電撃だっちゃ。」
と親切に忠告してあげて(決して脅迫ではないっちゃ)、握っている手にきゅっと力を込めた。

ダーリンはもう諦めたらしい。うちと手を繋いだまま。
幸せ〜v
いつの間にか幼稚園の子みたいに繋いだ手を大きく振って歩いていた。
運のいいことに誰も通らない。


空を見上げれば抜けるような青に程よく散らばる白い綿雲。
繋がった手と手。鼻歌なんか歌っちゃったりして。
ああ、これを幸せと言わずにナニガシアワセ?


繋いでいるダーリンの手を自分の口元に引き寄せ、その手の甲に口付けた。
ダーリンの手がピクッと震え、うちから逃げようとする。
「は、離せ、馬鹿!」
ダーリンの視線が宙を泳ぐ。頬がますます紅潮する。
・・・ダーリンってホント、分かりやすいっちゃねー。
「やだっちゃ。離さないっちゃ。べーっ!」
そう言って、ウインクして舌を出す。
「離せっちゅーとろーが、お前はー!!」
あ、ダーリンちょっと機嫌が悪くなってきたかも。
ちぇっ。ここまでかぁ。
「はいはい、分かったっちゃよ。そんなにおこんなくったっていいっちゃ。」
うちはため息をついて手を離した。
「ったく、朝っぱらから、べたべたするな。」
きつい口調で言って、ダーリンはうちより前を歩き出した。
ダーリンの背中が視界に入る。


ああ、飛びつきたい。


青い空、
白い雲、
大好きな人の広い背中。
制服の白いワイシャツが、言葉どおり目に眩しい。
ああ、これを幸せと言わずにナニガシアワセ?


「あん、ダーリン待つっちゃ。」
思わず見とれて止まっていたうちは、すたすたと先を行くダーリンの後を慌てて追いかける。
「何ぼーっとしとんじゃ。置いてくぞ。」
何って、ダーリンに見とれてたのに。この気持ち、少しは分かって。
だけど、でも、ね。
立ち止まって、振り向いて、呆れ顔で、待っていてくれる。


ああ、これを幸せと言わずにナニガシアワセ?





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