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「さよなら・・・ラム・・・」

ボクはそうして、あたるの奴と、遠いご先祖様であるラムと別れをつげ、
ラーラと元の時代に帰ってきた。
もちろん、ラーラからはこっぴどく叱られたが、最後に一言、優しく言われた。
「ルウ・・・もう一度、ラムさんについて調べてきなさい。それが今年の夏休みの宿題よ。」

翌日、ボクはラーラの意味深な言葉が気になり
早速、地球行きの高速定期便に飛び乗り、地球の図書館へと向かった。

「ラ・・・ム・・・と。う〜ん・・・なんかいっぱいいるなぁ・・・」
どうやら、地球が宇宙と交流するようになって、
ラムという名前の宇宙人はいっぱい移住したり訪れたりしているようだ。
ボクはその中から、知っている情報を入力して絞り込んでいくことにした。

30分後、ようやく最後の一人のラムにたどり着いた。
念のため、地球に来た年・目的、その他諸々を見て、写真でも確認した。
間違いない。
ボクが過去の世界であったラムだ。
家系図をたどっていく。
子供から孫へ。孫からひ孫へ。いとこへ。そして・・・あった!ボクだ。
よかった。やっぱりボクはラムの子孫だったんだ。
と、ラムのすぐ横、つまりだんなさんにあたる人を見てみた。
この人は・・・・・

図書館にあった情報を元に、地球にまだ住んでいるという
ラムの子孫にあたってみた。
普通の地球人であるその人は、その家に大事に保管してあった
過去300年分のアルバムから、一番古いものを引っ張り出してきてくれた。
アルバムをめくってみる。

ラムとだんなさんの写真で一杯だ。
どの写真のラムも笑っている。たまに怒っているけど、次の写真では笑っている。
ほんとに幸せそうだ・・・・
そうか、ボクは、とんでもないことをするところだったんだな・・・
めくっていると、結婚式らしき写真を見つけた。
これまで見てきた写真の中でも、とびっきりの笑顔で写っているラム。
ボクは頼んで、その写真のコピーをもらい、地球を後にした。

星に帰ったボクは、ラーラに調べた内容のことを詳しく説明した。
ラーラは話を聞くと、一言だけ笑顔でボクに答えた。
「どう?ルウ。愛する人と結ばれるってことの意味が、わかった?」
「うん。ラーラ。ごめん、ボク・・・」
「わかればいいのよ。過ぎたことだわ。ところで、その写真は?」
「あ、これ?地球の子孫にあたる人から、コピーもらってきちゃった。」

ボクは写真を写真たてに入れると、本棚の端に置いた。
写真には、ウエディングドレス姿の笑顔のラムと、だんなさん、
そしてラムを取り戻そうとボクの作った遊園地を調べていたたくさんの人が写っている。
そして、一言書いてあった。ラムが書いたのだろうか・・・
『4月13日、友引会館でみんなと。諸星ラム』



ネコこたつさんがHP休止の置き土産に、と残して行かれた小説を頂いてきました。
切ないですなぁ…(T_T)
初恋(っぽいですよねぇ)のあの娘の幸せそうな笑顔、未来。
その隣に居るのは自分じゃないけど、それでも
あの娘が幸せに笑っていられるのならーーーーー。
自分の気持ちをぶつけることしかできなかった少年は、
今回のことをきっかけに、また1つ成長したのでしょうね…。

ネコこたつさんはいろんなタイプのうる星小説を書ける方で、羨ましいですね(^^)
素敵な作品を見せて頂き、ありがとうございましたv


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